vol.24 映画と本
今年の初めに『レッドクリフ1』の映画を観て、「三国志」の本を5巻買い求め、
4カ月後の『レッドクリフ2』が出る頃には読み終えました。
久しぶりに血沸き胸躍る感覚に、ページをめくる度にドキドキし、
改めて、私の中にある男っぽさを再認識してしまいました。
読後、目上の方と会食の際、「三国志」の話になり、
誰が好きとか、あの時の判断をどう思うのかなどと、大いに盛り上がり、
読んでおいて良かったと思ったものです。
先週は『沈まぬ太陽』を観ました。
この映画の原本は5年程前に全巻読み終えていましたが、
正直言って本の方が面白いです。
映画はストーリーが単純化されていて、判りやすいのですが、いまいちで、
渡辺謙さんの一生懸命さのおかげで、それなりにまとまっていた気がします。
とにかく山崎豊子さんの本は、現実とオーバーラップしすぎていてハラハラさせられます。
現在、テレビドラマが始まったので『不毛地帯』を読み始めました。
最も最近はマイケルジャクソンの『This is it』を観ました。
娘は隣でグスグス泣いていました。
私は涙をこらえながら、“年を取ってしまったマイケルの生涯”などという
陳腐な映画を観ることになるより、
本当に優しくて、完璧な彼がカメラを意識せずにレッスンするドキュメンタリーに
とても感動し、この映画を作ってくれた監督に心から感謝をし、
改めて彼の死を残念に思ったのです。
いゃ~あ、映画って本当にいいですね。
たった2時間余りで、まったく違う世界を体験させてくれる総合芸術だと思います。
そこで今年観た映画を思いつくまま、列挙してみました。
『レッドクリフ1』
『レッドクリフ2』
『おくりびと』
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
『チェンジリング』
『マンマミーア』
『ホリデイ』
『ミルク』
『チェ 28歳の革命』
『チェ 別れの手紙』
『愛を読む人』
『7つの贈り物』
『マーリー』
『グラン・トリノ』
『GOEMON』
『あなたは私の婿になる』
『沈まぬ太陽』
『花の生涯』
『This is it』エトセトラ…
これら以外に、パーフェクトTVで週に1~2本は必ず観ています。
とりあえず、ジョン・トラボルタとマット・デイモンとニコラス・ケイジと
デンゼル・ワシントンとロバート・デ・ニーロと
ジャック・ニコルソンが主演の映画はだいたい外れがなく楽しめます。
女優ならばケイト・ウィンスレットかシャーリーズ・セロンか
メリル・ストリープの映画がいいですね。
こんなわけで、本を読むことと、映画を観ることは、
1回しか生きられない人生を、まるで何回も生きたかのように、
いろいろな経験をさせてくれて、心を豊かにしてくれます。
私が初めて映画を観たのは小学2年生くらいの時。
昔でいう総天然色のミュージカルで『オズの魔法い使い』という外国物の映画でした。
カカシやブリキの人間もどきが、ジュディー・ガーランド扮する女の子と旅をする映画で、
その画面一杯に流れていた(オーバー・ザ・レインボー)の曲は今でも大好きな歌で、
そのジュディ・ガーランドの娘のライザ・ミネリが歌う声がラジオから流れてきた時は、
胸が熱くなったものです。
今でも大好きな映画は『ゴッドファーザー』『カッコーの巣の上で』
『アンタッチャブル』『セント・オブ・ウーマン』
そして大好きな本は『八木重吉の詩集』とヘミングウェイの書いたもの全部と
立原正秋とエトセトラ、エトセトラ…
いゃ~あ、本当に映画って、本っていいですね~。
年末は『不毛地帯』を持ってバンコクへ行きます。
来年は、また、どんな映画を観ることができるのでしょうか・
今度、映画の話で一杯飲みませんか?