天ママStyle vol.40　夏の夜の夢

※　デンタルサポート・コムネット TOGETHERに連載中の
『天ママStyle』の内容をアップさせて頂いております。
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（私が海外へ行く理由）
・ 足腰が弱ったら迷惑をかけるので、
元気なうちに行っておこうと思うため。
・ 若い頃に行った国をもう一度訪れてみたいから。
・ 日常を忘れるための逃避行をしてみたいから。
・ 知らない国、人を知る感動を感動するため。
・ “一期一会”という人生観を見極めたいから。
還暦を過ぎて思うことがあります
今回、私は初めて日本という国に生まれたのであって、
前世はインドか、中近東か、東南アジアか、
ヨーロッパで生まれ変わっていた人間に違いないと……。
なぜなら、どの国へ行っても、まったく違和感なく街を歩くことが出来ますし、
その土地の食べ物を毎日食べても飽きたことがなく、
言葉も出来ないくせに会話に困りません。
とにかく、どの国も居心地がいいのです。
更に、民族衣装も大好きで、インドのサリー、ベトナムのアオザイ、
ハワイのビキニ（笑）など各10枚以上持っています。
もしかして一番似合わないのが着物かもしれません……。
バラが満開の屋上でモロッコのミントティーでお茶をして、
夜風にあたりながらキューバのモヒートでほろ酔いながら、
旅の思い出に浸る時間が至福のひと時です……。
『あたしは本当は昔、昔、豪華な客船の常連で、連日連夜パーティに興じ、
めずらしいフルーツを一杯食べて、遊んでいたに違いないわ…
今回、初めて日本に生まれてみたけれど、いまいちかな！
私の本当のふるさとは遠い遠い海の向こうよ……』
夏の夜の夢は、無節操に果てしなく飛んでいきます。
さて、現実に戻って、先日、保険会社の方が書き換えの相談に来られました。
私の生命保険は昔のもので一生保障が付いていません。75歳までの保障だそうです。
「75歳からの一生って、残りは何年ですか？　平均寿命からすると10年位ですね。
真面目に掛けているお金は、病気にならないと、
死なないといただけないなんて変だと思いませんか？
それが保障ということなのでしょうが、75歳まで生きれたら、
もう十分ですので、その時で全部引き出して、元気だったら遊びます。
みんなに分けてあげます。死んで喜ばれるより、
生きているうちにみんなの喜ぶ顔が見たいですから……。
思いがけず長生きしてしまい、お金が無くなったら、
生活保護をいただき、国が保障する最低医療だけで十分です。
高度医療を受ける気はサラサラありません」
「分かりました。失礼しました」スゴスゴ……。
生きているうちに生きたお金の使い方をしましょう。
ついでですが、年金が欲しければ長生きした方がいいですよ。
もっと現実的なテレビでは、相変わらず瓦礫だらけの被災地の映像が流れます。
家を失い、家族を失い、仕事を失い、ペットを失い、
総てを失うってどういう事なのでしょうか？
今現在、自分の身の回りの人、仕事、ペットに置き換えて考えてみても
想像がつかず、胸が張り裂ける程の痛みよりも、
死にそうな暗闇にうずくまる自分を見てしまいます。
天災という不条理な不幸によって、
ひとりぼっちになってしまった方々の心に思いを寄せることなど、
とてもとても出来ません……。
誰が、この現状を救えるのでしょうか？！
政治を司る男達に申し上げたい！
・ 本当の事を言ってください。
・ 早くお金を渡してあげてください。
・ 手続きよりも早さを優先してください。
・ 地元の事は地元の判断に任せてあげてください。
・ 今、何に１番困っているのか発表してください。
・ 原発は止めてください。
・ 誰が総理大臣になってもいいので、政策論争をしてください。
・ あなた方は烏合の衆です。
・ 政治は困っている国民の為にあるのです。
・ 大局で物事を判断してください。
・ とくにかく１日も早く復興するのです。
今、私達は不幸の裏側のささやかな幸せに気付き、
平凡に生きる優しさを知りました。
この気付かされた幸せ、小さな力を寄せ合って、
大きな不幸に今なら立ち向かう事が出来ます。
政治家の皆さん、早く団結し、指標を立ててください。
そうしないと日本はこのまま落ちて行きます……。
夏の夜の夢に終わらないことを願うばかりです。