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天ママStyle vol.56 映画

※デンタルサポート・コムネット TOGETHERに連載中の
『天ママStyle』の内容をアップさせて頂いております。
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金曜日のある日、仕事を早めに終えて、
映画『マリーゴールドホテルで会いましょう』を観に行きました。
ガラガラの館内、おじさん、おばさん達が、ポツンポツンと座っています。
映画は若者が経営するインドの安シニアホテルへ
イギリス人の夫婦やワケあり達7人が滞在することから始まります。
彼らは今まで背負ってきた人生観をくつがえす出来事に立ち向かいながら、
挫折し、突然死し、そしてある者は軽々と歩き始めます。
これが若者達だけの出演映画だったら、
たいして面白くなかったかもしれませんが、
シワだらけの年寄名優軍団のドタバタに、思わず同世代の私は乗せられました。
“日本脱出、私もマリーゴールドホテルを見つけよう!”
まっ、いつも思って願っていることですけどね。
その数日前に『ライフ・オブ・パイ』を観たのです。
トラと少年だけの漂流記です。(本当にあったことかしら…)
と疑問がわく内容ですが、そんな事はどうでもよくて、
美しいCG映像と現実離れしたトラとの交流…
家族、家、それら全てを失い、唯一親密になった(?)トラとも別れて……
そして「生きるって、失うことなんです」と彼が言う、
不思議な世界観に満ちた映画です。
この一言が、ひとりぼっちで生きるしかなかった彼が得た結論であり、
生と死のウラハラさを浮き彫りにしながらも、
なかなか見応えのある映画にしていると思います。
そのもうちょっと前に『レ・ミゼラブル』を観ました。
舞台のミュージカル(3回観た)とは比べものにならないくらい、
それはそれは素晴らしい映画で、
娘は最初から最後まで泣きまくり、嗚咽までしたそうです。
神が書いた小説といわれるヴィクトル・ユーゴーの”レ・ミゼラブル”を、
本当に神が書いたかのごとく、この映画が証明したと思います。
出演者全員の力量も申し分なく、
これぞ「映画は総合芸術だ!」とうならせるスケールに、何度も観たくなります。
そうだ、今週、もう1度観に行こう!
アンソニー・ホプキンスをご存じですか?
『羊たちの沈黙』の彼は、目だけで演技をするすごい俳優ですが、
今度、彼はあの”ヒッチコック”を演じます。
これは必見です。もちろん『リンカーン』も見逃せません。
いやー、映画って本当に面白い!!
どんな孤島に住んでもいいから、映画が観られて、
お酒がちょっと飲めて、話し好きの友人がいてくれれば最高ですね。
その話好きの友人といっぱい話をするために、
今のうちに出来事を貯めておこうと思います。
すでに私自身の映画2本分、
小説にしたら5冊分くらいの経験をストックしたと思いますが、
平均寿命を考えると、まだまだ少ないかも……。
そのためには映画という疑似体験を、実体験以上に経験しておくことにします。
あ~あ、こんな現実逃避をすることしか、
日常のストレスから解放されないなんて、因果な商売です。
もうチャラ子のことを考えるのは止めました。
こんなに気を使っても、何も伝わりませんでした。3月末に辞めるそうです。
そういえば、先日ソニプラで買い物をした際、
メッセージカードを入れて包装して欲しいとお願いすると、
「エー、言ってることが分かんない!」と言い返されました。
「私こそ、あなたの言っていることが分かりません!」と言おうとすると、
彼女はプイと消えました。
どこにでもいるんですね。
おバカさんが…

カテゴリー:天Mama Style  投稿日:2013年3月15日