GINZA SIX 裏 / レナ・レスボワール 上
03-3569-8020
address
東京都中央区銀座7-11-11 長谷川ビル4階
time
月・水・金 11時〜
完全予約制
メイン画像

天ママStyle vol.63 言いたい放題!!

※デンタルサポート・コムネット TOGETHERに連載中の
『天ママStyle』の内容をアップさせて頂いております。
********************************************
8月の終わりにイスタンブールで開催されたFDIの大会に4年ぶりに出席した時、
旧知の友人達に久しぶりに逢えた喜びにも増して、
大久保現歯科医師会会長にお会いできた事が、
大きな収穫であった事をお伝えしましょう。
私は彼が会長就任時に、初めてFDIに出席された時から存じていますが、
今回、イスタンブールでお会いした大久保会長は、
自信たっぷりで、日本代表を1人で背負われているかのようでした。
そして会長は、FDIの2日目に1時間の講演をされたのです。
内容は、先進国で最も早く高齢化社会になる日本で、
歯科界に託される健康管理における役割はという演題でした。
正直に申し上げて、歯科を知る方なら誰もが考える歯科領域の話です。
今や全身疾患、成人病のひとつに挙げられる歯周病から起こる
肺炎をはじめとする疾病や、無歯顎が引き起こす認知症等は、
高齢者にならなくても、高齢になる前に対策を立てておかなければならない事で、
高齢者になってからでは手遅れの話です。
私は、大久保会長がとうとうとよどみなく話されるのを空しく聞いておりました。
なぜならば、歯学生に語る夢のようなお話ばかりで、
開業医に向けてのしっかりとした対策、予防等の構想、
そのためのデンタルIQの上げ方、そこに生じる保険との兼ね合いの具体策が
まったく語られなかったからです。
大久保会長! 高齢者の口腔内の現状は、
中途半端な保険診療のなれの果てということにお気づきですか?
救わなければならないのは、高齢者ではなくて開業医なのです。
歯科医師の数だけが増えて、子供達の数は減り、そのためカリエスも減り、
削ってナンボの保険点数では生活が出来なくなり、
目先のインプラントに走ったものの頭打ちをくらい、
せめてもの義歯さえ、まともに出来ない歯科医師ばかりが増えている現状を、
さらにお尋ねします。
大久保会長はご存知なのですか?
FDIでお会いした時、彼は私に「天井君、僕はハダカの王様ではない。
皆の意見は聞くつもりだ。僕なりに歯科界に革命を起こそうと考えている。
それなりに時が必要だ」と言われましたが、
私は大久保会長に「今まで何年間会長をされてこられたのですか?
何をされたのですか? 革命とは、即行動の事をいいます」と申し上げると、
彼は「それでは日本に帰ったら一度話をしないかね」と言われました。
「望むところです!」
昔、大久保会長は学生運動のアジテーター(革命家?!)だったとお聞きしています。
確かに話し方はお上手で、独特の話術をお持ちですが、
それをぜひ、真の意味での対話・議論に高めていただきたいと思います。
FDIで、1時間お話しをなさるより、我々開業医の1人ひとりと対話をしましょう!
最近、私の診療所にはアラカンとアラフォーの2人の先生が見学に来られています。
彼女達はキラキラした目で嬉しそうに言います。
「先生、やっと仕事の楽しさが分かりました! こんな事、誰も教えてくれませんでした」
「今頃? アホか!」
私に叱られながらも、嬉々として診療所に通って来る2人を見ていると、
私ももう少し頑張って、彼女達を1人前(?)にしなければ(?)と元気が出ます。
そして更にある方に、「先生、いつまでも現役で頑張ってください。
引退してはいけませんよ。歯科界に先生あり! と皆に知らしめてください」
おだてられた私は天にも昇る気分で酒を酌み交わしました。
飲めや、歌えや…
楽しや、人生!!

カテゴリー:天Mama Style  投稿日:2013年11月13日