天ママStyle vol.67 話が違う!
昨日「お財布を忘れたので、家へ取りに帰るついでに家でご飯を食べてきます」とスタッフのKは昼休みに家へ帰りました。時々あることなので、誰も気にしていませんでしたが、昼休みが終わり、午後の診療時間になっても帰ってきません。
事故にあったのではないかとチーフがメールを入れても電話をしても返事がなく、そしてそのままスタッフKは消えました。
濃い化粧のスタッフMはシングルマザーです。
化粧を止めさせ、カラーコンタクトを外させ、メガネをかけて仕事をするように言いました。
昼休み、お弁当を食べていると、まず箸をキレイに持てません。
Mの母親はバツイチ、それはいいのですが、M自身の小さい子供は父親の認知なし、その認知してくれない大学生の彼とズルズル最近まで付き合い、浮気をされたので別れたとか…。
オイオイ!あなたの方が、彼にとっては浮気相手だったのかも…。それでも母親は知らぬ顔らしい。
あっけらかんと話す姿にスタッフも困惑し、こういう分子がいると仕事仲間としての質が落ちるので辞めていただく事にしました。
そして
「早く子供の認知だけでも、してもらいなさい。それから、こういう話は【ハジ】だと思いなさい。このままいくとあなたの子供にも負のサイクルが移りますよ」と言うと、彼女はまったく理解できない顔をしています。
親が教えなくてはいけない事を他人から言われても分かるはずがないのでしょうか。それとも【ハジ】という言葉の意味が分からなかったのか……。
後味の悪い想いをしたのはMか、私か、訳が分からなくなりました。
スタッフ募集で面接をし、見学の機会を与え、お互いにもう少しお見合いをしないかと持ちかけると、まず、その次回の機会に来ない人がほとんどです。
その来ないという連絡さえ来ないので、こちら側としては呆れるというか、またまた気分を悪くします。
当医院の面接の動機を聞くと《近いから》とほとんどの面接者が答えます。
患者さんの来院理由でも《近いから》が1番多いそうです。
これって、地域に根ざしている事でしょうが、もっとまともな理由がないものかと、ガッカリします。
話は大きく変わります。
正月が過ぎたと思ったら、もう春が来ました。
そこで当医院は何か目新しい事をやり、新患獲得キャンペーン等を考えることにしました。
その①
花粉の季節なので、待合室に当医院のコンセプトを印刷したティッシュをおくことにしました。
その文面に悩んでいます。
(先生、スタッフ全員女性の歯科医院です)
(プロの仕事、優しい対応)
(なんでも相談、いつでも相談、無料相談)
その②
自費のPMTCをもっと宣伝しましょう。
その③
院長を大々的に打ち出し、患者向けのミニセミナーの宣伝をしてみましょう(1時間、5人以上無料)。
その④
個別完全滅菌のポスターをもっと目立たせましょう。
以上は出入りの材料屋さんからの情報で、彼の何気なく気になっている事を聞き出し、それをヒントに考え出したアイディアです。
あらあら、また面接が入りました。
それにしても衛生士が来ません。
どこに隠れているのでしょうか。
一般の募集では見つけられませんでしたので、先日、銀座の衛生士をヘッドハンティングしました。
彼女を食事に誘い、自分の想う歯科医師像、歯科衛生士像、歯科界への取り組み方、そして人生論まで語り、くどき落としたのです。
ちょうど彼女も勤めていた歯科医院を辞めたいと思っていたらしく、話はまとまりましたが、こんな事はめったにない幸運らしく、私の友人はせっかく雇った衛生士が心身症になり、さんざん医院を掻き回した挙句、彼自身も心身症になるかも…という寸前、辞めてくれたそうです。
その時の彼女のセリフ
「私、ついていけません。話が違います」
真面目な彼は、仕事を全く覚える気のない彼女を嘆き、
「話が違うのはアイツだ! ついていけなかったのは僕の方だ!」
と怒りましたが、刺されなくてよかった、よかったという、よくある話になってしまいました。
さて、4月というと保険点数改正です。
さあ、どうするこれから!!
本当に、本当に、真剣に考えましょう。
これから!!